書籍を探す

カテゴリ
キーワード

ホーム > 単行本・PCソフト > 交通警察 > 交通事故捜査の手法 〔第2版〕

交通事故捜査の手法
〔第2版〕

どのように送致記録を検討し,補充捜査方針を立て,事案の真相を解明し,事故の態様や過失の有無を認定すればよいのかを解説。改訂に当たり,犯人特定に関する捜査手法等を加筆。

  • 楽天で購入
  • amazonで購入
  • hontoで購入
著者
:公証人・元福島地方検察庁検事正 宮成正典 著
定価
:¥2,700 (本体 :¥2,500)
ポイント
:27 P
発売日
:2014年02月
ISBN
:978-4-8037-4403-3
Cコード
:C3032
判型
:A5 並製
ページ数
:480
雑誌・書籍についてのご意見・ご要望

書籍についてのご意見・ご要望は専用フォームよりお寄せください。

目次

第2版のはしがき
はしがき

序章 交通事故の捜査手法を考えるに当たって
1 はじめに
2 交通事故の実体は何か
3 交通事故の証拠に特有の問題
4 交通事故が過失犯であることに由来する問題
5 交通事故の態様すなわち事実の認定と過失の認定の相異と関連
6 過失認定の手順
7 犯人の特定

第1章 過失の捉え方
第1節 飛び出し事故をもとに考える
1 はじめに
2 事故の概要
3 証拠の検討
4 過失の捉え方
 (1) 過失を認定する手順
 (2) 事例についての検討
 (3) 被疑者が?地点で前方にボールが転がり出たことに気付かなかった場合の過失
5 おわりに

第2節 追突事故をもとに考える
1 はじめに
2 追突事故の態様
3 安全な車間距離とは
4 追突事故の態様別検討
 (1) 態様1の事故について
 (2) 態様2の事故について
 (3) 態様3の事故について
 (4) 態様4の事故について
5 おわりに

第3節 湾曲道路における事故をもとに考える
1 はじめに
2 自動車の曲進性能
3 具体的事例の設定
4 各地点における過失の有無の検討
 (1) 被疑車両が道路右側部分に滑走し始めた?地点で過失が認められるか
 (2) 被疑者が道路右側部分に進入する危険を感じた?地点で過失が認められるか
 (3) 被疑者が,道路の湾曲部分の入り口,つまり,?地点に達した時,どのような過失が認められるか
5 まとめ
6 おわりに

第4節 駐車車両に対する衝突事故をもとに考える
1 はじめに
2 被疑者が駐停車車両の運転者であること(犯人性の裏付け)
3 被疑者の予見可能性
 (1) 予見可能性を基礎付ける事実の立証
 (2) 予見可能性を基礎付ける事実についての認識
4 被疑者の回避可能性
 (1) 衝突回避の措置を講じることができたこと
 (2) 回避措置を講じることができたことの認識
5 被疑者の過失行為
6 被疑者の過失行為と衝突との間に相当因果関係があること
 (1) 相当因果関係に関する証拠の収集
 (2) 相当因果関係の有無の判断
7 その他証拠収集上の問題
8 おわりに

第5節 自動車運転過失致死傷事件の公訴事実記載の作法
1 はじめに
2 公訴事実の構造
3 公訴事実の各段落の意義とその記載の仕方
 (1) 第1段落――注意義務が発生する前提たる走行状況
 (2) 第2段落――注意義務の内容
 (3) 第3段落――過失行為の原因
 (4) 第4段落――過失行為の態様
 (5) 第5段落――過失行為と事故発生との相当因果関係
 (6) 第6段落――事故と死傷との相当因果関係
4 道路交通法違反(不救護・不申告)を併合罪として起訴する場合の留意点
 (1) 被告車両の特定
 (2) 不救護・不申告の事実における犯罪日時・場所の特定
5 おわりに

第2章 道路交通法上の義務と過失
第1節 信号無視・看過による事故をもとに考える
1 はじめに
2 車両の運転者が信号表示に従う義務が自動車運転過失致死傷罪の注意義務を構成する根拠
3 車両の運転者が信号表示に従わなかったために起きた事故の態様
4 事故の態様と過失の構成
 (1) 信号無視の過失
 (2) 信号看過の過失
5 具体的事故において信号無視と信号看過のいずれの過失を認定するか
 (1) 停止線の至近距離に至って対面信号機の赤色信号表示を認めたため,そのまま進行した事例
 (2) 停止線のはるか手前で対面信号機の赤色信号表示を認めたが,停止線の手前の停止車両を避けようとして対向車線に進入しそのまま進行した事例
6 信号無視により発生した事故を捜査する場合の留意点
7 おわりに

第2節 横断歩道・自転車横断帯上の事故をもとに考える
1 はじめに
2 道路交通法第38条第1項の義務を基に自動車運転過失致死傷罪の注意義務を構成する場合の留意点
 (1) 概説
 (2) 道路交通法第38条所定の「横断歩道」及び「自転車横断帯」とは
 (3) 横断歩道を通行中の自転車との関係で道路交通法第38条が適用されるか
 (4) 被疑者が進路前方に横断歩道が設けられていたことを認識していること
 (5) 横断歩道によりその進路の前方を横断しようとする歩行者がないことが明らかでないこと
3 道路交通法第38条第2項の義務を基に自動車運転過失致死傷罪の注意義務を構成する場合の留意点
 (1) 概説
 (2) 道路交通法第38条第2項所定の義務を基に自動車運転過失致死傷罪の注意義務を構成するための要件
 (3) 具体的事例
4 訴因構成の重要性
5 おわりに

第3節 判例あるいは裁判例の検討の仕方について
1 はじめに
2 東京地裁昭和47年判決
 (1) 公訴事実
 (2) 裁判所の認定した事実
 (3) 裁判所の法律判断
 (4) 裁判例の検討
3 東京高裁昭和57年判決
 (1) 原判決の罪となるべき事実
 (2) 事故の態様等
 (3) 控訴審が破棄自判した罪となるべき事実とその理由
 (4) 控訴審判決についての検討
4 東京高裁平成22年判決
 (1) 第一審の判決の認定事実と法律判断
 (2) 控訴審における主要な争点と判断
 (3) 控訴審判決についての検討
5 おわりに

第3章 予見可能性を基礎付ける事実についての捜査
第1節 見通し状況に関する捜査
1 はじめに
2 見通し状況に関する実況見分をする際の基本的な考え方
3 被疑車両の走行速度を前提とした見通し状況の見分と予見可能性の有無の判断
 (1) 被疑者が被害者に気付かないまま衝突した事故について
 (2) 被疑者が広義の停止距離の範囲内で被害者に気付いた後衝突した事故について
4 被疑者に徐行義務が課せられる場合の見通し状況の見分
5 被疑者に一時停止義務が課せられる場合の見通し状況の見分
6 見通し状況の見分をするに当たって,被疑者の目の位置の設定に工夫を要する事例
7 おわりに

第2節 夜間の対歩行者あるいは対自転車事故の捜査
1 はじめに
2 なぜ前照灯の照射範囲が問題になるのか
3 前照灯の照射実験をする際の留意点
 (1) 実験の際の前照灯の照射範囲が事故当時の被疑車両の前照灯のそれと等しいこと
 (2) 実験する際の周囲の状況が事故当時と等しいこと
 (3) 照射実験に使用するダミーには被害者の着衣と同じ色の衣服を着せ,事故当時と同じ姿勢をとらせること
 (4) 前照灯の光が前方に届く距離だけでなく左右に広がる範囲も計測すること
4 前照灯の照射範囲(照射の幅)を明らかにする照射実験の方法
5 照射実験の結果と過失の認定
6 前照灯の照射範囲に応じた速度に調節する義務
7 おわりに

第4章 回避可能性についての捜査
第1節 「慌てて……した過失」はありえないことについて
1 はじめに
2 なぜ「慌てて……した過失」はありえないのか
 (1) 問題の所在
 (2) 回避可能性の要件
 (3) 過失行為とは
 (4) 「慌てて……した過失」の実態
3 被疑事実等に誤って「慌てて……した過失」と記載された事例の検討
 (1) 問題の所在
 (2) 被疑者が危険を感じた時点ではもはや客観的に回避可能性がなかったにもかかわらず,被疑事実等が「慌てて……した過失」とか「ろうばいの余り……した過失」という表現でいかにも被疑者に過失責任があるかのように誤って構成された事例
 (3) 被疑者が危険を感じた時点で十分回避可能性があったにもかかわらず,被疑者を取り調べた際,追及が不十分だったために,「慌ててしまって……」という被疑者の言葉を鵜呑みにして被疑事実等に「慌てて……した過失」とか「ろうばいの余り……した過失」と記載した事例
4 おわりに

第2節 回避可能性と回避措置についての取調べ
1 はじめに
2 具体的事例
3 被疑者の取調べのポイント
4 公訴事実の起案
5 被疑者の取調べと調書の作成
6 おわりに

第5章 交通事故の実態の解明と過失の認定
第1節 交通事故捜査における取調べ
1 はじめに
2 交通事故の関係者の取調べに必要な能力と技術
3 取調べの能力
 (1) 交通事故が車両の動きのなかで発生すること
 (2) 車両の動きがその走行性能に関わること
 (3) 運転者の視野・視認能力が速度によって制約を受けること
 (4) 悪条件のなかで安全を保ちながら走行するために留意すべきこと
4 取調べの準備
 (1) 取調べのテーマと取調事項の選定
 (2) 事故現場の踏査
 (3) 走行実験
 (4) 質問の選定と組立て
5 取調べの技法
6 実況見分における指示説明及びそれに基づく供述を後退させる供述への対応
7 被疑者調書をいかに録取するか
8 おわりに

第2節 交通事故における犯人の特定
1 はじめに
2 加害車両の運転者立会の実況見分の際留意すべきこと
3 事故の目撃者がある場合の留意事項
 (1) 目撃者の事故との関わりがその供述に及ぼす影響
 (2) 犯人性に関する目撃供述の信用性について検討すべき個別的事項
 (3) 目撃供述の録取と被疑者及び同乗者の面通し
4 目撃者がいない場合
 (1) 被疑者を割り出し確保した経緯・状況の証拠化
 (2) 加害車両の所有者・使用者と被疑者との関係
 (3) 同乗者の有無
5 被疑者の自白の裏付け捜査
 (1) 事故に至るまでの経緯
 (2) 事故後の状況
6 同乗者の取調べ
7 犯人性に関する供述の信用性
 (1) 事故に至る経緯と現場道路の状況
 (2) 第一次捜査及び処分
 (3) 再捜査の経過
 (4) 第二次処分と公判結果
 (5) 捜査・公判から何を学ぶべきか
8 おわりに

第3節 第三者目撃供述の信用性
1 はじめに
2 事案の概要
3 通行人の信号表示に関する異なる供述
4 補充捜査の結果
5 事故の態様と過失の認定
6 なぜ利害関係のない第三者が虚偽供述をしたのか
7 第三者目撃者が一人だけであったならどうすべきか
8 おわりに

第4節 送致記録の検討と補充捜査の手法
1 はじめに
2 具体的事例
 (1) 送致記録から判明する事実関係
 (2) 送致記録の証拠関係についての補足説明
3 送致記録検討後の捜査手順
4 被疑者の過失をどのように捉えるべきかの検討(手順?)
5 過失の想定(手順?)
6 想定した過失を認定するための問題点の検討(手順?)
 (1) 被疑車両の走行速度
 (2) 被害車両の走行速度
 (3) 被害車両が被疑者に衝突の危険を感じさせる位置
 (4) 被疑者が衝突の危険を感じるであろう位置
7 補充捜査方針の策定(手順?)
 (1) 警察に対する補充捜査指示
 (2) 検察官による被疑者の取調べ
8 補充捜査の実施(手順?)
 (1) 排気ブレーキのメカニズムと操作方法について
 (2) 被疑車両の減速状況
 (3) 被害車両の走行速度についての認識
 (4) 右方道路の交差点入口に設けられた停止線の位置についての被疑者の認識
 (5) 被疑者調書に事故発生の具体的予見可能性と回避可能性をどのように録取するか
 (6) なぜ右方道路の交通の安全を十分確認しなかったのか
 (7) 事故の原因をどのように録取するか
9 事実関係の確定(手順?)
10 過失の認定(手順?)
11 公訴事実の起案(手順?)
12 おわりに

第5節 事故態様の否認に対する一つの捜査手法
1 はじめに
2 送致記録の証拠関係
3 捜査に必要な二つの「ソウゾウリョク」
4 送致記録の証拠関係からどのような事故の態様がイメージできるか
5 取調べは工夫次第
6 被疑者は簡単に自白しないもの
7 自白獲得のための舞台造り
8 被疑者の取調べ
9 その後の捜査
10 おわりに

事項索引

ページトップへ